WordPressで作ったECサイトのセキュリティ対策入門
WordPressを使って、ネットショップを自分で運営する人が増えています。
専門知識がなくても手軽にECサイトを作れるため、人気があります。
しかし、便利な反面、ネット上の攻撃を受けやすいという課題も。
お客様の大切な情報を守ることは、信頼を得るためにも欠かせません。
セキュリティ対策の基本を知っておくことで、安心してお店を続けられます。
この記事では、WordPressで作ったECサイトを安全に運営するためのポイントをわかりやすく紹介します。
Index
- WordPress製ECサイトが抱えるセキュリティリスク
・顧客情報流出の危険性
・ページ改ざん・ウイルス感染のリスク
・サーバーダウンやサービス停止のリスク
・WordPressが狙われやすい理由 - 必ず押さえたいWordPressECサイトの基本セキュリティ対策
・パスワード・ユーザー管理の徹底
・WordPress本体・プラグイン・テーマの更新
・不要なプラグイン・テーマの整理
・管理画面のアクセス制限とログイン強化
・バックアップとセキュリティプラグイン活用 - 店舗運営者が実践したい追加のセキュリティ強化策
・二要素認証(2FA)の導入
・ファイル・フォルダの権限設定
・管理画面のファイル編集禁止・XML-RPCの無効化
・WAFやSSL化などの追加対策
・顧客情報の適切な管理とセキュリティ診断 - まとめ
レリゴではサイト設計からコーディング・運用までワンストップで対応可能です。ぜひお問合せ下さい。
WordPress製ECサイトが抱えるセキュリティリスク
WordPressで作ったECサイトは便利な一方で、さまざまなリスクにさらされています。
どんな被害が起きやすいのか、なぜWordPressが狙われやすいのかを知ることが、安心して運営するための第一歩です。
ここでは、代表的なリスクや被害例について詳しく説明します。
顧客情報流出の危険性
ECサイトでは多くの個人情報を扱います。
顧客情報が流出してしまうと、信頼回復が非常に難しくなります。
情報が悪用されるだけでなく、ネット上で評判が広がり、今後の集客にも影響が出てしまうでしょう。
流出の原因は、管理が甘かったり、プラグインの弱点を突かれたりすることが多いです。
ページ改ざん・ウイルス感染のリスク
攻撃者がサイトに侵入すると、ページの内容が勝手に書き換えられることがあります。
不正な広告やウイルスが埋め込まれると、訪問者や購入者にも被害が広がります。
気づかずに放置すると、検索エンジンの評価も下がり、集客力が落ちてしまいます。
サーバーダウンやサービス停止のリスク
大量のアクセスが一気に送られると、サーバーがダウンしてサイトが見られなくなります。
営業中にサイトが止まると、売上や顧客対応に大きな影響が出てしまう場合も。
復旧には時間やコストがかかり、通常の運営ができなくなることもあります。
WordPressが狙われやすい理由
WordPressは世界中で多くの人が使っているため、攻撃者にとって効率の良い標的になります。
プログラムの仕組みが公開されているため、弱点を調べやすいことも狙われやすい理由です。
初心者でも使いやすい反面、セキュリティ意識が低いまま運用してしまうケースも多く、攻撃の成功率が高くなりがちです。
必ず押さえたいWordPressECサイトの基本セキュリティ対策
ECサイトを安全に運営するには、まず基本のセキュリティ対策をしっかり行うことが大切です。
ここでは、初心者でもすぐに始められる基本的な対策や、実践しやすいポイントについて詳しく説明します。
パスワード・ユーザー管理の徹底
パスワードは英語の大文字・小文字、数字、記号を組み合わせて長く設定しましょう。
「admin」など分かりやすいユーザー名は避け、管理者の数も最小限にすることが重要です。
定期的なパスワード変更もおすすめです。
WordPress本体・プラグイン・テーマの更新
WordPressやプラグイン、テーマは、常に最新バージョンに保つことが大切です。
更新を怠ると、古いプログラムの弱点を突かれて攻撃されやすくなります。
管理画面に通知が来たら、早めにアップデートしましょう。
不要なプラグイン・テーマの整理
使っていないプラグインやテーマは、攻撃の入り口になることがあります。
不要なものは削除し、公式サイトからダウンロードしたものだけを使うとより安全です。
定期的な見直しがポイントです。
管理画面のアクセス制限とログイン強化
管理画面のアドレス(URL)を変更したり、アクセスできるパソコンやネットワークを制限したりする方法があります。
ログイン試行回数を制限することで、パスワードを何度も試される攻撃を防げます。
こうした設定はプラグインを使うと簡単です。
バックアップとセキュリティプラグイン活用
定期的にバックアップを取ることで、万が一のトラブル時も復旧がスムーズです。
WordfenceSecurityやSiteGuardWPPluginなどのセキュリティプラグインを導入すると、不正アクセスのブロックや管理画面の保護ができます。
自動バックアップのプラグインも便利です。
店舗運営者が実践したい追加のセキュリティ強化策
基本の対策に加えて、さらに安全性を高める方法もあります。
ここでは、より安心してECサイトを運営するための追加のセキュリティ強化策について詳しく説明します。
二要素認証(2FA)の導入
パスワードに加えて、スマートフォンに届く認証番号などを使うことで、さらに安全性が高まります。
二要素認証を導入すると、パスワードが漏れても他人がログインしにくくなります。
専用のアプリを使えば、設定も難しくありません。
ファイル・フォルダの権限設定
サーバー上のファイルやフォルダには、誰が何をできるかという権限を設定できます。
必要以上の権限を与えないことで、万が一のときの被害を最小限に抑えられます。
サーバー管理画面から簡単に設定できる場合も多いです。
管理画面のファイル編集禁止・XML-RPCの無効化
WordPressの設定で、管理画面からファイルを直接編集できないようにすると、不正アクセス時の被害を防げます。
XML-RPCという機能を使わない場合はオフにしておくと、外部からの攻撃が減るでしょう。
設定はプラグインやサーバーの管理画面から行えます。
WAFやSSL化などの追加対策
WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)を導入すると、不正なアクセスや攻撃を自動で防げます。
SSL化(https化)により、サイト内の通信が暗号化され、顧客情報の保護につながるでしょう。
サーバー会社のサービスを利用すると、手軽に導入できます。
顧客情報の適切な管理とセキュリティ診断
個人情報は必要以上に保存せず、使わなくなったデータは削除しましょう。
セキュリティ診断ツールを使って、定期的に弱点をチェックするのも効果的です。
専門家に相談することで、さらに安心できます。
まとめ
WordPressでECサイトを運営する際は、日々のセキュリティ対策が欠かせません。
この記事では、WordPressのECサイトで起こりやすいリスクや、基本から応用までの対策方法について解説しました。
安全な運営は、顧客の信頼とビジネスの成長を守るための第一歩です。
この記事の重要ポイントをまとめます。
これらの対策を継続的に実施することで、不正アクセスや情報漏洩のリスクを大きく減らせるでしょう。
- WordPress・プラグイン・テーマは常に最新の状態に保つ
- 複雑なパスワードや二要素認証でログインを強化する
- 不要なプラグインやテーマは削除し、公式のものだけ使う
- 定期的なバックアップとリカバリ体制を整える
- WAFやセキュリティプラグインで不正アクセスを防ぐ
- SSL化やファイル権限の見直しでデータの安全性を高める
セキュリティ対策は専門的な知識や経験が必要な場面も多く、自社だけで対応が難しい場合は、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
レリゴは、持続可能なWeb戦略を提案し実行するWEBサイト総合サポート企業です。
困ったときに気軽に相談できる「かかりつけ医」であり「専門医」である頼れるWEBパートナーとして、多くの企業のWebサイト改善を支援してきました。
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ライター紹介
- レリゴ編集部
2004年よりEC周りの制作を中心に、WEB制作企業として、これまでに数多くの企業をサポートしてきた「レリゴ株式会社」のメディア編集部。幅広い分野の企画・制作・マーケティングを一気通貫で行い、企画から運用まで幅広いサポートを実施。今までの経験やノウハウから、コラムやお役立ち情報を発信しています。
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