外注デザインでトラブルを防ぐ契約書の書き方
プロにデザインを依頼すると、商品の魅力を最大限に引き出せますが、予期せぬトラブルに悩まされることも少なくありません。
しかし、しっかりとした契約書を準備することで、これらの問題を未然に防ぐことができます。
この記事では、デザイン外注時に注意すべき契約書のポイントや、トラブルを避けるための基本的な考え方をわかりやすく解説します。
初めて外注に挑戦する方も安心して取引を進められるように、重要な情報が詰まっています。
Index
- デザイン外注でよくあるトラブルとその原因
- 契約書に必ず盛り込むべき基本項目
・業務内容・成果物の範囲を明確にする
・納期・納品方法・検収の取り決め
・報酬・支払い条件の明記
・著作権・知的財産権の帰属
・修正対応・秘密保持・契約解除 - トラブルを防ぐための契約書作成のポイント
・曖昧な表現を避けて具体的に書く
・仕様書やイメージ画像の添付
・書面で記録を残す重要性
・事前のすり合わせと確認
・専門家への相談・契約書の見直し - 契約書作成時によくある質問と注意点
・Q.著作権の譲渡と利用許可はどう違いますか?
・Q.デザインを他の商品や媒体で使いたい場合はどうすればいいですか?
・Q.修正依頼が多くなった場合、追加料金は発生しますか?
・Q.契約書がないまま依頼した場合、どうなりますか?
・Q.専門家に相談するタイミングは? - まとめ
レリゴではサイト設計からコーディング・運用までワンストップで対応可能です。ぜひお問合せ下さい。
デザイン外注でよくあるトラブルとその原因
デザインを外部に依頼する際、完成品がイメージと違ったり、修正依頼に十分に応じてもらえなかったりすることがあります。
納期が守られなかったり、予想外の追加費用が発生する場合も少なくありません。
著作権の帰属があいまいなまま進めてしまうと、後から「このデザインは他で使えません」と言われて困ることもあるでしょう。
デザインを他の販路やSNSで使いたいのに、事前に許可を得ていなかったために、思うように活用できなかったという声もよく聞きます。
こうしたトラブルの多くは、最初の取り決めが不十分だったことが原因です。
契約書がなかったり、内容が不十分な場合、双方の認識がずれてしまい、後から意見が食い違うことも起こります。
「お任せします」など細かい要望を伝えずに依頼すると、完成したデザインに納得できないことが多いでしょう。
修正の回数や範囲、納品方法なども事前に決めておかないと、トラブルのもとになります。
契約書を作成し、内容を明確にしておくことが、こうした問題を避けるための第一歩です。
契約書に必ず盛り込むべき基本項目
契約書を作成する際には、どのような内容を盛り込めば安心できるのでしょうか。
ここでは、デザイン外注で必須となる契約書の基本項目について詳しく説明します。
業務内容・成果物の範囲を明確にする
どんなデザインを、どこまで作るのかを具体的に書きましょう。
例えば「商品Aのパッケージデザイン」「バナー画像3点」など、できるだけ詳しく記載します。
仕様書や参考画像を添付することで、イメージのズレを防ぎやすくなります。
納期・納品方法・検収の取り決め
納品日や納品方法、ファイル形式などを明記しましょう。
メールやクラウドサービスでの納品、納品後の確認方法(検収)も決めておくと、後で困りません。
納品後の修正対応についても記載すると安心です。
報酬・支払い条件の明記
デザイン料や支払い時期、振込手数料の負担者を契約書に記載します。
分割払いの場合はスケジュールも明記し、追加料金が発生する条件も取り決めておきましょう。
お金に関する条件は後からのトラブルを防ぐために特に重要です。
著作権・知的財産権の帰属
完成したデザインの権利が誰にあるかをはっきりさせることが大切です。
著作権を譲渡する場合は「著作権譲渡」と記載し、利用範囲や期間も具体的に決めます。
デザイナー側に権利が残る場合は、どこまで使えるかを明記します。
著作権の取り扱いは後々のビジネスにも大きく関わるため、必ず明確にしましょう。
修正対応・秘密保持・契約解除
修正の回数や範囲、追加料金の条件を明確にしましょう。
「初回納品後2回まで無料」など具体的に記載します。
秘密保持や契約解除の条件、違約金の有無も忘れずに盛り込みます。
二次利用や再委託、必要経費の負担についても記載することで、安心して取引が進められるはずです。
トラブルを防ぐための契約書作成のポイント
契約書を作るとき、どんな点に注意すればトラブルを避けられるのでしょうか。
ここでは、実際に役立つ契約書作成のコツや注意点について詳しく説明します。
曖昧な表現を避けて具体的に書く
「できるだけ」「なるべく早く」などの曖昧な言葉は使わず、数字や具体的な表現を使います。
業務内容や納期、修正回数などは、誰が読んでも同じ意味になるように記載しましょう。
契約書の曖昧さはトラブルのもとになるため、具体性が大切です。
仕様書やイメージ画像の添付
仕様書や参考画像を契約書に添付することで、完成品のイメージ違いを防げます。
文章だけで伝えにくい部分も、図やサンプルを使うと分かりやすくなるでしょう。
視覚的な資料を使うことで、双方の認識違いを減らせます。
書面で記録を残す重要性
契約内容は必ず書面で残しましょう。
口約束だけでは後から証拠が残らず、トラブルになりやすいです。
メールやメッセージのやりとりも保存しておくと、万が一のときに役立ちます。
事前のすり合わせと確認
疑問点や不安な点は事前にしっかり話し合いましょう。
納得できない部分はそのままにせず、相手と確認を重ねます。
相手が用意した契約書も、自分に不利な内容がないか必ずチェックしましょう。
専門家への相談・契約書の見直し
契約内容が複雑だったり、不安が残る場合は専門家に相談するのも有効です。
契約書は一度決めたら終わりではなく、状況が変わった場合は都度見直し、必要に応じて追記や修正を行いましょう。
専門家のアドバイスを受けることで、より安心して外注が進められます。
契約書作成時によくある質問と注意点
契約書を作成する際、よくある疑問や気をつけたいポイントは何でしょうか。
ここでは、契約書作成時に多い質問と注意点について詳しく説明します。
Q.著作権の譲渡と利用許可はどう違いますか?
著作権を譲渡すると、デザインの権利が完全に発注者に移ります。
利用許可の場合は、デザイナーが権利を持ったまま、使うことだけを認める形です。
譲渡か許可かで、今後の利用範囲や追加費用が変わることがあるので、契約書でしっかり確認しましょう。
Q.デザインを他の商品や媒体で使いたい場合はどうすればいいですか?
契約書に「二次利用を認める」または「認めない」とはっきり書きます。
許可が必要な場合は、その都度相談することになります。
利用範囲を広げたい場合は、追加料金が発生することもあるので注意しましょう。
Q.修正依頼が多くなった場合、追加料金は発生しますか?
契約書で「無料修正は2回まで」などと決めておくと安心です。
それを超える場合は、追加料金がかかることを明記します。
修正内容によっては、納期が延びることもあるため、事前に確認しておきましょう。
Q.契約書がないまま依頼した場合、どうなりますか?
トラブルが起きたとき、証拠がないと、解決が難しくなります。
必ず契約書を作成しましょう。
メールや見積書など、やりとりの記録も残しておくと安心です。
Q.専門家に相談するタイミングは?
契約内容に不安があるときや、難しい表現が多いと感じたときは、早めに専門家に相談すると安心です。
契約前に相談することで、後悔を防げます。
まとめ
デザイン外注でトラブルを防ぐための契約書のポイントについて解説してきました。
契約書をしっかり作成することで、店舗運営者が安心してデザイン外注に取り組めるようになります。
要点を押さえておけば、納得できる成果物を受け取りやすくなり、無駄なトラブルも避けられるでしょう。
この記事の重要ポイントをまとめます。
- 契約書はトラブル防止のために必須
- 業務内容・納期・著作権・修正対応・報酬などは必ず明記する
- 曖昧な表現を避け、具体的な内容で取り決める
- 仕様書やイメージ画像を添付し、認識のズレを防ぐ
- 不明点や不安があれば事前に相談し、必要に応じて専門家に確認する
デザイン外注や契約書作成で迷ったとき、専門家のサポートを受けることでより安心して進められます。
レリゴは、店舗運営やWeb活用を支援する総合サポート企業です。
デザイン外注や契約書に関するご相談も承っています。
安心して外注を進めたい方は、ぜひレリゴにご相談ください。
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- レリゴ編集部
2004年よりEC周りの制作を中心に、WEB制作企業として、これまでに数多くの企業をサポートしてきた「レリゴ株式会社」のメディア編集部。幅広い分野の企画・制作・マーケティングを一気通貫で行い、企画から運用まで幅広いサポートを実施。今までの経験やノウハウから、コラムやお役立ち情報を発信しています。
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